「・・・・・・・・・よし。」 すぅ、はぁ、と大きく深呼吸をして心の準備を整える。 天蓋付きのベッド、豪華な飾りの鏡台、絶景が望める窓―――ただしどこまでも続く美しい海と地平線。 まるで中世のお姫様のような待遇の部屋の中、私は鬼気迫る表情で古めかしい作りの扉の前に立っていた。 右手にはこの部屋で拾った羊皮紙のようなもの(実物なんて触ったことがないけどたぶんそうだ)。 左手は空いていて、その代わりに肩掛け鞄にインク壷と羽ペンを突っ込んでいる(こちらも使ったことがない)。 腕時計で現在の時刻を確かめ、胸元のアミュレットに触れ、鞄の底に忍ばせていた緊急用の聖水を頭からぶっかける。 (効果が切れるのはたぶんこれくらいの時間だから、この頃合には部屋に戻らないと。) 再び自分の行動可能な時間を脳内でシュミレートしてから震える手で扉をそっと開ける。 年季の入った石畳で作られた廊下はこれまた自分がまるでタイムスリップしてしまったような錯覚に陥る。 壊れてひんまがった燭台にも蝋どころか、長らく火が灯されたことがないように蜘蛛が巣を張ってしまっていた。 ――――扉の外は危険な場所だ。 この場所には、城には悪魔が溢れかえっている。 私に宛がわれたあの部屋だけがきっと特別で、それ以外は私にとっては地雷原に等しい。 強力な魔除けのアミュレットを持っていても聖水を重ねがけして用心をしないと、私はすぐに餌食になってしまうだろう。 それでも、と最後の迷いを振り払い私は初めて部屋の外に飛び出した。 (とりあえず、ダンテのために情報を集めないと。) 鞄の中が歩行の振動でインクの染みだらけになるのを構わず、壷を開けたまま歩く。 少し、いや大いにもったいない気もするけれど貴重な行動時間でいちいちのんびりと蓋を開け閉めしている猶予などない。 下敷きなんて便利なものがないせいで不安定な姿勢のまま、慣れないペンをカリカリと羊皮紙に走らせ気付いた事をメモしていく。 目標としてはこの城の間取り図が見つかれば万々歳だけど、そう都合良くは行かないだろう。 周囲を警戒しつつ、不恰好な手作りの地図を作成する。 (・・・・けど、マレット島なんて名前、聞いたこともない。) マレット島、というのがこの城のある場所らしい。が、全く知らない。 元々から一般教養程度にしか地理を知らないせいから当たり前ともいえるが、まぁ少なくとも日本海ではなさそうだ。 原型を留めているのが不思議なほど荒廃した城は、広そうで所有者はさぞ裕福だったんだと感じるけれど人の気配はない。 代わりに悪魔の気配、と言っていいのかわからないけれど空気は淀んでいて重い。呼吸をするのも億劫なくらい。 (あの部屋に閉じ込められたのは昨日だけど、ここに来たのは何日なんだろう。) 手近な部屋の扉を開けて役立ちそうなものがないのを確認して立ち去る。 まず優先して捜すべきは本だ。できればここのことが詳しく知れそうなもの。 ―――そういえば私の部屋のものは新品のように真新しいのに、他の部屋はやはり廃墟のように荒れている。 やっぱりあの部屋は特別なのかと改めて自分の立場を再確認させられた。 神経質に時計を確認しながらまだあまり針が動いていないのを見てほっとする。 そして未だ腕に残る赤い跡を見て顔をしかめた。 (あそこに行く前は別の場所にいた・・・暗い牢屋のような場所に鎖を嵌められて、身動きがとれなくて、そして、) 頭を振ってそこから先を考えるのをやめる。 後悔はいくらでも沸いてくる、けれど今はそれを挙げてもどうしようもないしそれで償えるものではないのだ。 だからせめてその悔いる時間を先に繋げるための行為に費やす。 (きっと私達の不在にはダンテはすぐに気付いて捜してくれてるはず。 レディも一緒に捜索してくれてるかもしれない。だから絶対に助かる。 そのためにも私は、些細でもできることをやらなきゃ。) また時計を見て安全を確認してから、一際大きい扉を開けるとそこは書斎のようだった。 机の傍にしつらえた壁を埋め尽くす本棚を埋め尽くす大量の本。 少しだけ呆気にとられてから、かぶりつくように手近な本を引っつかんで中身を確認する。 (なにこれ、中身はオカルト系ばっか・・・まぁ悪魔が実在するって知ってるからそこまでアレじゃないけれど) 古い本は開けるたびに埃が舞い、げほげほと咳き込みながらページをめくる。 こう、なんていうかもっとまともな本が多いと思っていたんだけどどうやらそっち系に関するものばかりだ。 それでも役に立つとは思えないのでどんどん開いてはむせて、中身をチラ見してから戻すという作業をずっと繰り返す。 途中、何冊か目を引くものを鞄に入れながら腕時計を見るがまだ時間がたっぷりある。 なんとなく違和感がある。 (まだ時間がある?・・・うーん、感覚的にはもうそろそろやばい、気がするんだけど・・・・・) いやな予感というのは結構当たるので、とりあえずこの棚だけと思って手に取った最後の本を開く。 そこにあった内容に思わず本を落としそうになった。全身を貫く怖気。 (この城の中・・・場所によって時間が変わるの!?) いわく、ある部屋の花はすぐに枯れてしまったが別の部屋に飾った花はいつまでも満開だったという。 それは同じ日に同じ種類を同じ条件で同じように育てたはずなのに、と書いてあった。 それと似たような事例がいくつかあって、実験を繰り返す内に確信したと載っている。 そろそろと腕時計を確かめるが、確かに言われてみれば進みが遅いように感じる。 だから実際は、もっと時間が経っているか、それとも早くなっているか?どっち? 「いずれにしてもこの時計、意味ねえええええええ!!!!!」 衝動的に腕時計を床に叩き付けてやりたくなった。 けどそんな事はせずにその本も鞄の中に突っ込んで、インク壷の蓋を閉め、だいぶ重くなった荷物を抱えて書斎を飛び出す。 時計が頼りにならないとしたら後はもう自分のカンを頼るしかない。 何回も聖水を魔除けに使ったことがあるから感覚的に考えると、そろそろまずい気がする。 部屋までは、届かない気がする。そこから先はもう運ゲーだ。いやもしかしたらとっくに切れているのかも。 (くっそ!まだ時間があるってドヤ顔していたらこのザマだよ!!) 走るのか、それともこっそり進むのかを迷って結局は走る。 あのセーフティゾーンまでの道は覚えているから大丈夫だけど、果たしてそこまで辿り着けるのか。 息を切らせて痛んだ廊下に足をとられながらも走っていると足元に何かが絡みついた。 「あ、わ、う・・・・ぐげっ!」 全力疾走だったせいでそのまま顔面から床に滑り込む。 鞄から飛び出していったインク壷が割れて中身が溢れるのが遠目に見えた。 「ッ何が・・・・う、」 痛む額を押さえて振り返ると趣味の悪い巨大な人形の群れが私を見ていた。 加えて言えばそれはマリオネットのようにも見えたが、当然操り手はなく人形は物騒な武器を持っていた。 初めて見るタイプだけど分かる―――これは、悪魔だ。 『オイアノ部屋ノニンゲンダゾ!ウマソウナ匂イダ!!』 『ヤメトケアノ御方ノモノダゾ』 『ケレド足ノ一本クライ構ワナイダロウ。部屋マデ送ル手間賃ダ』 『ソレナラ両手ニシテオケバイイ。ソウスレバマタ抜ケダシテクレルカモ』 『ソレハイイ。ソシタラ今度ハ足ダ!』 どの悪魔が喋っているのか分からないけれど会話の内容がとんでもなく物騒だ。 足元に絡みつく黒い何かを引き剥がそうと触れれば痛みが走った。 いつの間にか茨のように棘を生やすそれに足まで傷付けられて思わず小さな悲鳴が漏れる。 肌の弾性を突き破って血が流れるのを感じると、悪魔のざわざわとしていたおしゃべりがぴたりと止んだ。 もしかしたら諦めたのかと顔を上げたが数は減っていない。むしろ増えていた。不気味なほどに静まり返って、私を見ている。 「あ・・・・ぁ・・・・・・」 まずい。血が出たせいできっとあいつらの理性が、切れた。 さっきは両手と言っていたけれどもうきっとそれだけじゃ済まされない。 立ち上がろうと浮かせた腰を額から地面に叩きつけられ、両腕も茨で地べたに縫い付けられる。 爛々と肉食獣の色に輝く赤い瞳がいくつもいくつも私を取り囲んだ。 背筋を冷たいものが流れて、久しい死の予感が私に擦り寄ってくる―――あの店にいた時は長く縁がなかった恐怖。 「たすけ、たすけて・・・・ダンテ、レディ、」 2人ともここにいないんだから助けに来られないなんてこと、分かっている。 目の前に悪魔の牙が迫る。口の中には果てしなく暗い闇が広がっていて目を閉じた。 「バージル・・・たすけて・・・・」 搾り出すような声はすぐに結果を連れて来た。 乱暴に何か、悪魔から引き剥がされて再び地面を転がる。 期待混じりに目を開けると一面に悪魔だったものの残骸が広がり、砂に融けていくところだった。 その視界をすぐに遮る黒い何か。 更に顔を上げれば夜の色に染められた重厚な鎧。素顔は、見えない―――けれど私は知っている。 「・・・・・・・・バージル・・・・」 顔全体を覆う兜の奥の瞳は自分の名前にも揺るがない。まるで忘れてしまったように。 かつて静かな湖畔を思わせる青色だったそれは、彼岸花を思わせる真紅へと変貌してしまっていた。 そう、これが私が安全地帯を捨ててでも行動しなければならなかった理由。 普段だったらここまで事態は逼迫していない、けれどバージルが、敵になってしまったら。 「ありがとう、バージル・・・ごめん。助けを求めようとなんて、するつもり、なかったの・・・・ごめん。」 ―――初め、私はバージルと一緒に地下牢のようなところに繋がれていた、と思う。 場所が曖昧なのはあまりにもそこが暗くて、非現実的で、空間としてもすごく不安定だった。 そこでバージルはたびたび魔王と名乗る悪魔から自分に降れと誘われていた。 もちろん元々の矜持の高さと、そしてスパーダさんの血を引く事への自負が彼の首を横に振らせた。 きっとそうする位なら死を選ぶ事だって辞さなかったはずなのだ―――普段であれば。 「ごめん、バージル、ごめん、本当に、ごめん・・・ごめんなさい・・・・・」 でも状況は普段とは違った。 私がいた。私も一緒に捕まっていた。格好の人質がそこにはいた。 誰よりも強くて誇り高い男の弱点が、私だった。 私は殆ど意識が朦朧としていて申し訳程度に鎖が両手に嵌められて床を転がされているだけだった。 拷問だとか尋問だとか酷い目には遭わされなかった・・・というよりもそんな事をする必要がなかった。 空気を吸うだけで毒が肺の中に広がり、そこからどんどん身体が蝕まれていくのがぼんやりと分かった。 ――――バージルは私を餌に揺さぶりをかけられていた。 お前が降れば私のことを助けてやると優しい声で、時におぞましい声で何度も囁いた。 自分が死ぬのは怖かったけれど、でもバージルがそんな酷い目に遭うのが嫌で「そんなの無視してもいい」と何度も伝えた気がする。 バージルもあの美しい顔を苦渋と苦悩に歪ませて、なのに首を横には振らずずっと沈黙していた。 さっさと断って私を見捨てれば助かるのにそうせずに、青い半魔はひたすら明確な返事を出さなかった。 自分の弟が結論を出す前に助けに来てくれることを期待したのかもしれない。私もそうだったから。 けれど、そんなに長くは私の身体が持たなかった。 私はあの時、もう虫の息だった。 「・・・・・あ、バージル、まって!」 バージルが漆黒のマントを翻しさっさとどこかへ行ってしまおうとするのを呼び止める。 当然のように無視されて悲しくなったけれど、それを堪えて壁を頼りにやっと立ち上がった。 そして流血する足をひょこひょこと動かしながらやっとの思いでその黒い背中を追う。 普段だったら何だかんだ言いながらも手を差し伸べてくれるが、もうその温かい手はない。当然だ。 あの部屋に連れられて来たのは私一人で、バージルが何をしているのか―――何をさせられているのか知らない。 こうして会えたのも本当に久し振りで奇跡のようなものだ。きっとどこかこの城の私室へさっさと帰ってしまうんだろう。 その場所を知っておけば、きっとダンテが来た時に一緒に助けられる。その場所を知りたくて私はこの危険を冒したのた。 (足・・いた・・・・せめて止血、すればよかった・・・・) こっちを全く顧みることなく進むバージルに少し涙腺が刺激される。 名前を呼んでも返事はない。 その鎧に触れても冷たく振り払われる。 足並みを揃えて一緒に並んで歩くこともない。 けれど助けに来てくれた。 今までも、あの時も、ついさっきだって、わざわざ。 「あれ、ここって・・・・・」 しばらくそうして歩いていると、バージルがやっと部屋の前で止まった。 そこはどこかと確認しようとしてさっきも見た蜘蛛の巣が張られた壊れている燭台が目に入る。 いつの間にか元あったあの部屋まで歩いてきてしまったらしい。 「バージル、ここ私の部屋だよ?バージルの部屋は?戻らなくていいの? もしかして、いや、もしかしなくてもそうか・・・・部屋まで送ってくれたんだね。」 扉を開けて、部屋に戻れと言わんばかりにこっちを見るバージルに首を振る。 確かにここは私の部屋だけど、でも私はここよりもあなたが普段どこに居るのかを知りたい。 それを知ったらダンテと一緒にすぐに迎えに行くから。 「でも私、それよりもバージルが普段はどこにいるのかとか、そういうの・・・がっ!? 壁に寄りかかっていた腕を唐突に掴まれ、目を白黒させる私を部屋の中に文字通りに放り込む。 本日二度目の衝撃に備えるが、私の額を柔らかく包んだのはベッドのシーツだった。 すぐさま身体を起こして後を追おうとするが、もうバージルは扉を閉めてどこかへ行ってしまっていた。 しかもご丁寧に鍵までかけてくれたようで部屋から出られなくなっている。 (まぁ、もう聖水のストックもないんだから私に外を出歩けないんだけどね・・・) 血の滲む足になるべく清潔そうな布を選んで巻きつけて止血する。 そして今回の戦利品である本を机の上に並べた。 (私にできるのはもう、この城のことをできるだけ調べてまとめて、あと歩いた限りで地図を作る程度かな・・) そして魔王の部下なんかになって、記憶を奪われて心も操作されているバージルを助けること。 ダンテと、もしかしたらレディも来てくれたらやるべきことはたくさんある。 あの人達の負担を減らすためにできる限りのことをしなければ。 先程の逃走劇と出来事で精神的に疲労もしていたが、机に向かって本を手に取る。 「・・・・・・・バージル。」 ――――あの時、私はもう自分が間に合わないと思ってバージルにある提案を持ちかけてしまった。 私を殺して、食べて、そうしたらきっと強くなってこんな拘束を振り払って、あいつを倒せると言ってしまった。 「見捨ててもうらまないよ」と何度も繰り返した言葉とは違う。 その時の心情としては、このまま死んで見ず知らずの悪魔の餌になって相手を強くされるよりも、バージルに生きていてもらいたかった。 最初の頃こそダンテの到着を待ち望んで希望を持っていられたけれど、精神的にも肉体的にもすっかり限界を迎えていたからもう自分を諦めた。 けれど、きっとその言葉がバージルを追い詰めたのだ。 私を助けるにはもう自分を差し出すしかないと、きっと諦めてしまった。 そして次に目が覚めた時、私は既にあの部屋に居た。 傍で私を見守るようにして立っていた悪魔がバージルで、私が目覚めるのを確認したらすぐに姿を消してしまった。 私だけが助かってバージルをあんな目に遭わせてしまっている。 私のせいだと思う。 けれど全てが自分のせいだとうじうじ悩み倒す気はない。 元はといえば私達を狙ったあの魔王とか言うのが原因だし、それをすり替える気はない。 だから悩むよりも後悔するよりも、バージルのくれた命と時間で彼を救う奇跡を追い求める。 (もしかしたらあの悪魔はバージルじゃないのかとも思った。けれどあれは確実にそうだ。) 黒い騎士の姿をした悪魔は私が無事なのを確認するようにこの部屋を何度も訪れた。 何をする訳でもなく、いくら会話を持ちかけても何も返ってこない。 姿こそバージルの悪魔化したそれだったけれど、あまりにも変わり果てたその中身に不安に駆られることは何度もあった。 正直、根拠はその姿とあと私を絶対に襲わなかったというだけで、前者は姿を似せる悪魔もいそうだし後者は魔王の命令だからかもしれないと。 (でも名前を呼んで助けを求めた時、来てくれた。 他の悪魔は私を食べようとしたのにバージルはそうしようとはせずに、部屋まで送ってくれた。) もう疑う余地なんてない。 彼は確実にバージルで、私が助けるべくはあの悪魔なのだ。 「絶対に助けるからね、バージル。あなたを好きになんて絶対にさせない。」 改めて口にして決意を固めてから祈るようにペンを握る。 そして近いうちに訪れるであろう赤い希望に望みを繋げるべく本を開いた。 →死亡フラグを嘲笑ってみせるがいい! ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- あとがき。 昨日退院した不健康者様のリクエストの(DMC連載の番外編)でした。 ・・・・たぶんご本人様はもうとっくに退院されて去年退院した、と言ったほうが正しいかもしれませんが・・・!ほんと遅くてすみません。 番外編でネロとダンテとバージル誰でもいい、という話だったので何故かネロアンジェロになりました。ふしぎ! いやでも中身はバージルなんだし、バージル夢でカウントされてもいいとごにょごにょ DMC1の連載を書くならこういう導入かなぁというので書きました。 昔は1も4も書こう!と思ってましたがたぶん無理です(白目 まとめると、1は「バージルを助ける話」で4は「またヒロイン攫われて助けに行ったら1のごたごたで行方不明になってた閻魔刀を発見」的な。 4では自分のせいで閻魔刀を失う羽目になったのをずっと気にしていたヒロインが、途中から自分が餌になって追い掛ける事を提案する。 1ではバージルが自分を餌にヒロインを助けるので、今度はその逆という形になる予定でした。 バサラだとこの展開はたぶん助かりませんがDMCは助かります。 どうやら私は前者は根底的にバッドエンド、後者はグッドエンドで書く傾向にあるらしい・・・DMCでバッドエンドはなんか想像付かない。 むしろバサラでグッドエンドになる方法、というか家康が何の負い目もなく幸せになれる方法があったら教えていただきたいレベル。 たぶん根底グッドエンドなのは主人公がダンテだからでしょう。 他のホラーゲーと比べてもゲームオーバーの絶望感が違う。 サイレンやバイオはこう、私が助けないと!ていう使命感に駆られるんですがDMCはなんか大丈夫そうと安心します。 例えゲームオーバーになっていてもダンテだったら助かりそう、みたいな・・・実際はそんなことはないんでしょうけども。 タイトルの「dorchadas」はゲール語で暗闇という意味らしいです。 漆黒のシャルノスというゲームのオープニング曲です。いい曲です。 「パラケルススを嘲笑って見せるがいい!!」というMの台詞がたまらなく燃える。 エロのないエロゲだけどね! 正直性描写はほぼゼロだし、18禁の理由は乳首を解禁してくるくらいしか理由が思い浮かばん。 女の子が主人公だし、たぶんアレはエロゲの中でも結構変わった部類なんだろうなぁ・・・他やってないからわからないけれども。 シャーロックホームズとかイギリス文学ネタが好きな人は好きなんじゃないだろうか、アレ。絵がものすごく好みだった。 では、30万打どうもありがとうございました! 2012年 2月5日執筆 八坂潤